Category: 06:ハイオクに期待してはいけ
- レギュラーとハイオクの違い
それぞれの正式名称はレギュラーオクタン価とハイオクタン価だ。つまりオクタン価が普通のものをレギュラー、高いものをハイオクと呼んでいる。オクタン価というのはガソリンの耐爆性(着火点)で、高ければ高いほど燃えにくいということになる。
ハイオクを入れるとパワーが上昇するというが、これはガソリンの異常燃焼を防ぐからである。エンジンがガソリン混合気を圧縮して爆発させる際、燃えやすいレギュラーだと点火前に燃焼してしまい、異常燃焼となる。こうなると排気が汚れてしまい、燃焼効率が下がるのである。 - レギュラー・ハイオク、どちらがよりよい燃費?
それではハイオクに変えれば燃費が良くなるのかというと、これはエンジンの仕様にかかわってくる。レギュラー仕様のエンジンとハイオク仕様のエンジンがあるので、それぞれの車のスペックを確認していただきたい。
レギュラー仕様のエンジンでハイオクを使っても、エンジンの混合気圧縮率に依存してしまうため、着火点の高いハイオクを入れてもそれほどパワーアップは期待できないといわれている。
逆にハイオク仕様エンジンにレギュラーを入れるのは危険である。ハイオクエンジンは着火点の高いハイオクを燃焼させるために高圧縮を行う。そこへ着火点の低いレギュラーを入れてしまうとガソリンを燃焼させすぎてしまい異常燃焼となり、パワーが急激に落ちてしまう。これをノッキングという。
ハイオクはパワーが高いので単純に燃費は良くなるだろう。しかし着火点すなわち燃焼タイミングとピストンがクランクに力を伝えるタイミングがズレてしまうことで燃費が悪くなってしまうマイナス点もある。
ハイオクにはエンジン洗浄能力があるためエンジン効率を改善できる。そのため、若干だがハイオクで燃費向上を実現できるだろう。ただし、あくまで若干であり、ハイオクに燃費向上をそれほど期待しないことを勧めておく。
なお燃費とは別の話になるが、ハイオクはレギュラーよりも動力まわりをクリーンに保てるため、エンジン、インジェクター、キャブなどへの負担が小さく、交換周期を長くできる。その分のアドバンテージは確実にあるはずだ。 - ハイオクの高コストも考慮してみる
ただし、ハイオクはレギュラーよりも平均して10円ほど価格が高い。エンジンをきれいにし燃費向上が期待できるとしても、向上した燃費だけでこの10円の価格差に見合うだけの効果があるのだろうか。
答えは、残念ながら10円の効果は期待できないと考えるのが妥当だ。しかし洗浄効果は魅力的なので、ハイオクを入れることに決めたら燃費ではなくて洗浄効果に期待しよう。 - 燃料の結論
燃費向上というだけあって燃料そのものの健闘に期待したいところではあったが、残念ながらハイオクを入れても燃費向上効果は期待しにくい。レギュラーを使っている人は、現状維持が無難そうだ。しかし一度はハイオクを入れてみて違いを比べてみるのもいいかもしれない。